2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

●『平成17(行ケ)10495 審決取消請求事件 知的財産高等裁判所 』

今日(5/31)は、知財判決が、商標2件、特許4件掲載されていました。 さすがに、全部についてコメントする余裕はないので、今日は、そのうち、『平成17(行ケ)10495 審決取消請求事件 特許権 行政訴訟 平成18年05月30日 知的財産高等裁判所 』http://www.co…

●「平成17(ワ)2274 特許権侵害差止請求事件 東京地方裁判所」

昨日紹介した、「平成17(ワ)2274 特許権侵害差止請求事件 特許権 民事訴訟 平成18年05月26日 東京地方裁判所」http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060529092637.pdf について、興味のある判断をしていますので、少し紹介しておきます。 この判決文の中で…

●今日の知財判決

今日も判例検索システムを最新の知財判決を検索していたら、東京地裁で1件、「平成17(ワ)2274 特許権侵害差止請求事件 特許権 民事訴訟 平成18年05月26日 東京地方裁判所」http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060529092637.pdf が出ていました。 本判決…

●特許法104条の3等について

特許ニュースの今年の2月21日号くらいから平成17年に判決の言い渡しがされた判決について、千葉大法科大学院の青山教授が4回に分けて言及されています。 最終回の平成18年2月24日号では、平成17年に判決の言い渡しがされた特許・実用新案件に基…

●『平成17(行ケ)10817 審決取消請求事件 商標権 行政訴訟 』

昨日紹介した、『平成17(行ケ)10817 審決取消請求事件 商標権 行政訴訟 平成18年05月25日 知的財産高等裁判所』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060526133530.pdf)ですが、本事件は、商標の不使用取消審判の棄却審決に対する控訴審で、知財高裁で、個…

●『平成17年(行ケ)第10645号審決取消請求事件』

昨日紹介した『平成17年(行ケ)第10645号審決取消請求事件 平成18年5月10日』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060525093225.pdf)の事件ですが、本事件では、請求の範囲における『帯電』の用語の意義を、明細書の記載に基づいて判断し、…

●新規事項追加の補正と、最後の拒絶理由通知(2)

まずは、20000ページビューありがとうございます♪。なるべく毎日、頑張って普段思ったこと、思っていることを、忘れないうちに日記にしていきたいと思います。 さて、もう少し昨日の続きですが、最後の拒絶理由(特許法第17条の2第1項3号)を受けた際、…

●新規事項追加の補正違反と、最後の拒絶理由

以前の日記で書いたかもしれませんが、現行法では、最初の拒絶理由に対して手続補正書を提出して特許請求の範囲を補正した際、当該補正により、新規事項追加の拒絶理由で最後の拒絶理由を受けると、分割出願でしか対応できない場合があります。 つまり、前回…

●「特許取消決定取消請求事件(平成18年05月18日知財高裁)」

最近、毎日、判例検索システム(http://www.courts.go.jp/search/jhsp0020)で知財判決をチェックしています。 5月18日の「平成17(行ケ)10793 特許取消決定取消請求事件 特許権 行政訴訟 平成18年05月18日 知的財産高等裁判所」(http://www.courts.go.jp/h…

●弁理士一次試験と判例

今日、特許庁のHPで昨日の弁理士一次試験の問題文が掲載されており、少し覗いてみると、最高裁の判決に基づく問題が2問ほどありました。私が受験していたときと較べると、出題の仕方が随分変わったな、と思いました。 でも、判例は合格後も実務上役立ちます…

●「単独型ガス燃焼窯による燻し瓦の製造方法事件(H10.4.28)」

受験生のみなさん、一次試験、お疲れ様でした♪ 明日からは論文試験に頭を切り替えて頑張ってください! さて、もう一つの最高裁事件の「単独型ガス燃焼窯による燻し瓦の製造方法事件(H10.4.28)」は、「オール事件」に較べ、それほど古くないので、yahoo等で…

●昭和50(オ)54「オール事件」昭和50年05月27最高裁(2)

昨日の「オール事件」の続きですが、本願の従来技術がどのレベルかわかりませんが、もし、透孔が関係しない「尚、本案水かき2と柄6とは別々となっているので、これを話せば全体を短くすることができ従って持ち歩くのに極めて便利である。・・・」を本考案…

●昭和50(オ)54「オール事件」昭和50年05月27最高裁(1)

まず、「オール事件」とは、ボートに使用される分割構造のオールの実用新案登録にかかるのもので、出願日は昭和39年9月12日と、かなり古い特許です。 本件の実用新案登録公報が短いので、本件公報の内容を、下記に示します。 「実用新案登録請求の範囲 …

●特許請求の範囲と、明細書との関係(2)

今日も判例検索システムを最新の知財判決を検索してみましたら、5/17付けで、知財高裁の行政訴訟が2件検索されました。2件とも棄却審決でした。 さて、一昨日、この日記で「オール事件」について記述したと書きましたが、過去の日記を検索したら、その…

●特許法第104条の3

判例検索システム(http://www.courts.go.jp/search/jhsp0010?action_id=first&hanreiSrchKbn=07)の詳細検索で、“全文”というところに「104条の3」と入力して検索をすると、37件と結果がでます。つまり、判例検索システムでは、キーワード検索ができ…

●特許請求の範囲と、明細書との関係

なお、5/13の日記で、「特許発明の技術的範囲を解釈する際、原則として明細書の記載を考慮するのか、それとも特許請求の範囲の用語の一義的に明らかでない場合のみ明細書の記載を考慮するのかについて、今回、東京地裁は後者を採用?している点(判決文…

●「平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件」(4)

次に、裁判所は、本事件において、争点4で被告装置及び被告方法が、本件各発明と均等か否かについて判断し、次のように、すなわち、 『 しかし,これまで検討したところによれば,本件各発明と被告製品及び被告方法との異なる部分である「最下段に複数枚の…

●平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件「乾燥装置」(3)

また、昨日の続きです。 『平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件「乾燥装置」平成18年04月26日 東京地方裁判所』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060508131937.pdf)では、さらに、原告の『作用効果(3)は基羽根が複数枚あることによる当然の作…

●平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件「乾燥装置」(2)

昨日の続きですが、 『平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件「乾燥装置」平成18年04月26日 東京地方裁判所』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060508131937.pdf)で、東京地裁は、『本件明細書1においては,従来技術が有していた解決すべき課題とし…

●平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件「乾燥装置」

昨日紹介した均等が争われた『平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件「乾燥装置」平成18年04月26日 東京地方裁判所』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060508131937.pdf)の判例では、本件各発明の特許請求の範囲に記載された「複数枚」という用語…

●5/10の「知財みちしるべ」(均等論の判決)

いつも使わせて頂いている古谷国際特許事務の松下先生の「知財みちしるべ」(http://www.furutani.co.jp/matsushita/jikeiretsu.html)のサイトで、5/10『平成17(ワ)14066 特許権侵害差止等請求事件「乾燥装置」平成18年04月26日 東京地方裁判所』(http:…

●判例検索システム(知的財産裁判例集)(2)

昨日紹介した判例検索システム(知的財産裁判例集)のサイトで、右上の「最近の知的財産判例一覧表示」というリンクの個所をクリックすると、その字句通り、最近の知的財産判例の一覧が表示されます。 特許や不正競争防止法、行政訴訟、民事訴訟、裁判所まで…

●判例検索システム(知的財産裁判例集)

この日記のリンク集の最初に『判例検索システム(知的財産裁判例集)』(http://www.courts.go.jp/search/jhsp0010?action_id=first&hanreiSrchKbn=07)へのリンクを追加しました。 ここのサイトによると、判決日や期間等を指定して入力するだけで、簡単に知…

●「新規性・進歩性」の改訂審査基準(案)について

本日で「新規性・進歩性」の改定審査基準(案)のパブリックコメントの募集が締め切られます(http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/iken/iken_sinki_kizyun.htm)。 この「新規性・進歩性」の改定審査基準(案)は、化学や薬学関連の用途発明に関するも…

●受験生の方、頑張ってください!!

弁理士一次試験まであと2週間ですね!受験生の方、頑張ってください!!ラストスパートです。 ちなみに私が受験生の頃は、この時期、条文を徹底的に覚えながら、過去問を解いていました。最近は、一次試験にも、判例が結構出題されているようですが、一次試…

●特許法第1条と「人工乳首事件」(5)

また、特許発明1の実施例として、フラッシュ無しのフィルム式カメラではなく、構成D(特許発明2のフラッシュ2とは構成が異なるものとする。)を有するフラッシュ付きのカメラが開示されていた場合に、特許発明1の請求の範囲の構成要素が、A+Bの場合…

●特許法第1条と「人口乳首事件」(4)

昨日は、最初の具体例の特許発明1(フラッシュ無しのフィルム式カメラ)と、特許発明2(フラッシュ付きフィルム式カメラ)との関係を言及するのを忘れていました。 例えば、特許発明2の実施例のフラッシュの構成をCとおいて、特許発明1の構成要素をA+…

●特許法第1条と「人口乳首事件」(3)

4/28の日記で書いた「特許発明の技術的範囲は、その明細書または図面の開示範囲(特許法第1条が根拠)と、特許請求の範囲(特許法第70条が根拠)とのAND部分(共通部分)しか及ばない。」の意味が、例えば、以下のように勘違いされると困りますの…

●月刊パテント2005年7月号の「クレーム解釈」特集

昨日ので書きましたが、パテントの記事が約1月少し遅れますが、弁理士会のサイトから閲覧できます。 過去のパテントの記事を検索していくと、各号のほとんどの記事や論文が公開され、閲覧できますので、とても便利です。 2005年7月号(http://www.jpaa…

●審査基準と知財高裁

判例を調べる際、よく使わせて頂いている『知財みちしるべ』(http://www.furutani.co.jp/matsushita/jikeiretsu.html)のサイトで、「審査基準」というキーワードで検索してみると、特実の事件では、この「偏光フィルム事件」(H17.11.11 知財高裁 平成17(…