●弁理士一次試験と判例

 今日、特許庁のHPで昨日の弁理士一次試験の問題文が掲載されており、少し覗いてみると、最高裁の判決に基づく問題が2問ほどありました。私が受験していたときと較べると、出題の仕方が随分変わったな、と思いました。


 でも、判例は合格後も実務上役立ちますし、判例に基づく試験問題は良い傾向ではないか、と思います。


 さて、昨日紹介した最高裁の「単独型ガス燃焼窯による燻し瓦の製造方法事件(H10.4.28)」と、均等論の5要件を明示した最高裁の『ボールスプライン事件(平成10年2月24日)』とは、共に平成10年の最高裁判決です。


 平成10年当時、私も弁理士受験生で、この『ボールスプライン事件』の最高裁判決文は暗記するまで覚えましたが、今思うと、この『ボールスプライン事件』以上に、特許発明の技術的範囲の解釈について70条2項の適用を明示した「単独型ガス燃焼窯による燻し瓦の製造方法事件(H10.4.28)」の方が、実務上、重要なのでは、と思えてきました。

 
 ともかく、受験生の皆様、今日から論文試験に向けて頑張ってください!!


追伸;<今日、参考になったニュース>
●『平成18年度弁理士試験短答式筆記試験問題及び解答』
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/benrishi/benrishi2/h18benrisi_tan.htm
●『2005年出願件数及び登録件数について』
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/toukei/syutugan_toroku_report.htm
●『2006年度 有識者本部員会合(第2回)議事要旨』
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/yuusiki/dai2/02gijiyousi.html