●特許庁の『拒絶の理由を発見しない請求項の明示について』の記事

●『拒絶の理由を発見しない請求項の明示について』

 特許庁のHPを見ていたら11/16に『拒絶の理由を発見しない請求項の明示について』(http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/kyozetuseikyuu.htm)という記事が目に付きました。


 この記事によれば、

『特許審査部においては、現在、出願人に対し、最初の拒絶理由通知においてすべての請求項に係る発明について審査を行ったことを明らかにし、もって出願人による拒絶理由通知への対応を容易にするため、拒絶の理由を発見しない請求項を含む出願について拒絶理由を通知する場合、拒絶理由通知書中に「この拒絶理由通知書中で指摘した請求項以外の請求項に係る発明については、現時点では、拒絶の理由を発見しない。・・・」との付記を行う運用を行っているところです。

 ・・・・

 これを受け、拒絶理由通知における審査官の意図が出願人に明確に伝わるよう、拒絶の理由が存在しない請求項を含む案件について拒絶理由を通知する場合には、下記の運用により拒絶の理由が存在しない請求項を明示することとします。

                     記

1. 基本的な考え方
 拒絶の理由を発見しない請求項の明示は、当該請求項についての審査官の意図を出願人により明確に伝え、出願人の拒絶理由通知への対応(とりわけ当該請求項以外の請求項を削除することによる対応)を容易にする趣旨で行います。

 この趣旨に沿うよう、特許請求の範囲にその請求項のみが記載されていればその時点では拒絶の理由を発見しない場合、その請求項を「拒絶の理由を発見しない請求項」とします。すなわち、その請求項以外の請求項を削除する補正のみを行えばその時点での拒絶理由を解消できる場合に、その請求項が「拒絶の理由を発見しない請求項」として明示されることになります。

・・・・ 』

とのようです。


 これらの審査官からの情報をどう使うかは、勿論、出願人の自由ですが、拒絶理由の指摘が米国や欧州の拒絶理由に近付くようであり、出願人とっては、良いサービスであると思います。


 詳細は、『拒絶の理由を発見しない請求項の明示について』(http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/kyozetuseikyuu.htm)を参照して下さい。


追伸;<気になったニュース>

●『松下電器産業、一般家庭向けPLCアダプタを12月9日に発売』
http://wbb.forum.impressrd.jp/news/20061114/329
・・・『変調方式には独自技術「Wavelet OFDM」を用いており、 通信速度は物理速度で最大190Mbpsを実現している。実効速度は、通信用評価装置SmartBitsの測定値でUDPが80Mbps、・・・ HD映像もスムーズに伝送・・・また、Wavelet OFDMは、アマチュア無線や短波放送などの同じ周波数帯域の特定の信号をカットできるため、同製品の導入による他の無線設備への影響を軽減している。』とあります。

 Wavelet変換や、OFDM通信は知っていますが、「Wavelet OFDM」は知りませんでした。Wavelet OFDM」について少し勉強しようと思います。

●『第87回「新たなステージを迎えた産学連携活動」(2006/11/13)』
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/baba.cfm

●『第94回「『経営』から知的財産を統括するCIPO、専門部署の必要性――富士通 経営執行役/法務・知的財産権本部長 加藤幹之氏に聞く(その4)」(2006/11/17)』
http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/soumu/rensai/senshin_chizai.cfm