●「新司法試験問題解説2006 知的財産法 in Hokkaido Univ.」

  先日、本日記へのリンク元を、確か“間接侵害”関連でたどっていったら、「新司法試験問題解説2006 知的財産法 in Hokkaido Univ.」(http://pweb.sophia.ac.jp/komada-y/bar_exam.pdf)というのを発見しました。


 2006年新司法試験の知的財産法の問題と解説が紹介されています。 


 2006年新司法試験の知的財産法の特許法の問題は、特許判例百選等に掲載されている、方法発明の間接侵害で均等論が認められた「大阪高判平13・4・19[ペン型注射器事件]」を聞いており、さすが、司法試験だなと思いました。


 “方法発明の間接侵害”や“均等論”は、論点の宝庫ですからね!


  弁理試験の論文試験でも、こういう問題を出したら面白いのではないでしょうか!?


  弁理士試験の受験生の方も、時間のあるとき、一度、検討してみて下さい。


  なお、2007年新司法試験の知的財産法の特許の問題は、2006年ほどクセのある問題ではなく、権利者側の取り得る措置としてアースベルト最高裁事件の出願公開後の補正と補償金請求権の発生のための警告の論点や、被告側の抗弁としてウォーキングビーム式加熱炉最高裁事件の先使用権における「事業の準備」等の論点や、無効の抗弁等を聞いていたようです。