●弁理士法の一部を改正する法律案について−閣議決定のお知らせ−

  昨日、特許庁から『弁理士法の一部を改正する法律案について−閣議決定のお知らせ−』(http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/puresu/benrisi_low.htm)が公表されました。



  3頁ほどの「弁理士法の一部を改正する法律案について」(http://www.jpo.go.jp/torikumi/puresu/pdf/benrisi_low/01.pdf)に目を通すと、


 まず、「弁理士試験免除の拡大」として、


 ・短答式試験の既合格者に対する一部免除。
 ・論文式試験の既合格者に対する一部免除。

 に目が止まります。


 とうとうここまで来たかという感じですが、受験生の負担軽減という意味で良いものと思います。



 次に、「研修制度の導入」についてですが、


  ・実際の出願書類の作成等の実務能力を担保するための実務修習の制度を導入。
 ・既登録弁理士に対して、最新の法令や技術動向等についての研修の定期的受講を義務化。

 とのことです。


 弁理士試験合格時の実務研修の必要性は前々から議論されていましたし、実務経験なしで合格される弁理士も増えていると聞きますので、これも賛成です。


 その他、「責任の明確化」、「弁理士業務の拡大」、「特許業務法人制度の見直し」、「弁理士情報の公表」等が改正されるようです。


追伸;<気になった記事>

●『知財保護に弁理士の能力強化・弁理士法改正、閣議決定http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070310AT3S0901Q09032007.html
●『VerizonとVonageの特許訴訟、一部の侵害を認める判決』http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/10/news006.html