●『特許出願件数上位200社の出願・審査請求関連情報』

  昨日特許庁から公表された

  『産業財産権の現状と課題 〜21世紀型知的財産戦略の深化に向けて〜〈特許行政年次報告書2006年版〉』(http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2006_index.htm

の中で、最も気になる

  『特許出願件数上位200社の出願・審査請求関連情報』(http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2006/toukei/02-08.pdf

を早速、見てみました。


 
 特許庁がこのような資料を公表したのは、asahi.comの『特許合格率を初公表、審査請求件数の抑制狙う 特許庁』(http://www.asahi.com/business/update/0915/163.html)に掲載されているように、審査の遅れを解消するため、審査請求率や特許差定率を公表して各社に出願件数の絞り込みを促す狙いだと思いますが、この資料には、出願件数上位200社の審査請求率や特許査定率だけでなく、グローバル出願率、一次審査における新規性や記載要件の充足率等、各社の公表されたくないような数値が公表されていますので、同業他社と各種数値を比較され、来週からは、色々とハッパをかけられそうです。


 しかし、出願件数上位で、かつ、知財戦略で評価の高いキャノンやソニーが、審査請求率が30%台とは、初めて知りました。審査請求の際、よほど、審査請求案件を絞っているようですね。