●高速電力線通信の解禁について

  9/14(木)の朝日新聞の一面や、

 『【速報】高速電力線通信がついに解禁,省令改正へ』(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060913/247972/)、

 『高速PLCに関する総務省発表について』(http://www.plc-j.org/gam_announcement.html

の記事によれば、とうとう高速電力線通信が解禁されるそうです。


  電力線通信(PLC)とは、専用の通信線を使用せずに、電気機器のために既に敷設されている電力線を使用して宅内でデータ通信等を行う通信方法で、例えば、パソコン等に電力線通信(PLC)のモデムを組み電源コンセントに差し込むだけで、LANケーブル等を使用せずに家庭内LAN等が簡単に組むことが可能となります。


  また、低速電力線通信は、家電の制御等に使用する一方、高速電力線通信は、インターネットや動画配信等のマルチメディアデータ通信等に使用するようです。


 電力線通信(PLC)は、原理的には、電話線を使用してデータ通信を行うADSL通信と同じものです。


 ADSL通信や携帯電話、無線LAN等が各種の通信が街中に蔓延しているのに、なぜ主に宅内で使用する電力線通信(PLC)に認可が下りないのは、本当に不思議に思っていました。


 アマチュア無線や航空無線等と周波数帯域が重複して、これらに影響を与えることが一番の問題と聞いていますが、高速電力線通信は、広い周波数帯域を使用したマルチキャリア通信により使用帯域を選択して、ノイズの発生など問題の起こりそう帯域を使用せずに通信できるようですので、これらの問題も簡単にクリアできるものと思います。