●『大日本除虫菊株式会社 VS アース製薬株式会社』(1)

何とか旅行から帰ってきました。日記も少しさぼると、なかなか書けなくなりますので、頑張って書きたいと思います。

 さて、一週間前の記事ですが、asahi.comの『アースと大日本除虫菊、電池式蚊取り器の特許めぐり訴訟』(http://www.asahi.com/national/update/0823/TKY200608230310.html)という大日本除虫菊株式会社と、アース製薬株式会社との特許係争事件が気になります。


 ちょうど、当方のうちには、大日本除虫菊社の『蚊取りブタ』という薬剤が回転する乾電池式の除虫装置があります。


 また、数ヶ月前、確か、テレビ東京の「ガイアの夜明け」で観たと思うのですが、アース製薬大日本除虫菊社とが蚊取り線香の分野で国内外で争っており、リキッド式やカートリッジ式の除虫(蚊除け)装置では、アース製薬の方が大日本除虫菊者をリードしている、と観たような記憶があります。


 今回の係争事件では、上記ニュース等によれば、そのカートリッジ式の除虫(蚊除け)装置でアース製薬大日本除虫菊社を訴え、大日本除虫菊社側は、「当社の製品は、薬剤のカートリッジ本体を回転させるものであり、侵害していない。」と反論して、差止め請求権不存在の確認訴訟を提起しているようです。



 訴状の内容とか、係争になっている特許が不明なので、何とも言えませんが、アース製薬の今年成立した特許を調べてみると、特願平9−185284号の「害虫防除装置」が特許第3802196号として特許になっています。しかし、この特許発明は、細かい数値は別としてファンにより薬剤に送風して防虫成分を拡散させる装置であり、薬剤自体を回転させている大日本除虫菊の装置と異なり、これは、どうみても非侵害かなと思いました。


 しかし、この特願平9−185284号の「害虫防除装置」のアース製薬の特許第3802196号の審査経歴を調べてみると、・・・(明日に続きます)。