●『中国:4億台を超え、世界No1のモバイル大国へ』の記事

インプレス社のWBBforumに『中国:4億台を超え、世界No1のモバイル大国へ』(http://wbb.forum.impressrd.jp/news/20060803/185)という記事が掲載されています。


 この記事によれば、『中国の電話市場は固定・移動を合わせて、7億8400万台(2006年5月現在)で、間もなく8億台を突破する勢いで、そのうち携帯電話は急速に伸びており、固定電話をはるかにしのぐ、4億2100万台に達し世界No1のモバイル大国となっている。』とのことです。


 それでも、『その人口普及率は、まだ、30.3%(中国の人口は約14億人)で、飽和状態といわれる日本の普及率77.5%(9300万台、日本の人口約1億2000万人)に比べて、まだまだ成長が見込める巨大マーケットである。』とのことです。


 また、『中国の携帯電話方式の市場は、GSMが3億8700台と中国の携帯電話市場の91.6%のシェアをもっている。これは全世界のGSM市場の20.2%を占めている。一方、CDMAは3400万台で、これは中国市場で8.4%、世界では11%を占めている。』とのことです。


 そして、『現在、中国政府は、移動体通信が本格的に第3世代(3G)に入る時期にきていると認識しており、3G導入に向けて積極的に取り組みを開始している。
 3G については、すでに、チャイナ・モバイルからW-CDMAのサービスが、チャイナ・ユニコムからCDMA2000 1X、1xEV-DOのサービスが提供されている。ここでは、これらの3G方式とは別に、中国から提案されITU-Rで標準化(勧告化)された、中国の3G方式(中国が知的財産権保有)である「TD‐SCDMA」(注1)の取り組みを紹介する。

・・・

 このTD-SCDMAは、商業化については他の3G方式(W-CDMA、CDMA2000など)から1歩遅れている状況である。しかし、中国政府の本格的なサポートを受けて、現在フィールド試験(2006年10月まで)が行われており、まもなく追いつく見込みである。

・・・

 中国の工場で生産した携帯電話のワールドワイドの2005年の出荷台数が3億台を超え、世界市場生産台数約9億台の30%以上を占めている。今年はもっと大きな生産台数となる。これに無線基地局(BS)、移動交換局(MSC)などすべての移動通信機器を加えると、中国の移動通信システム関連製品については、すでに世界最大規模の生産大国になっている。

 2010年になると、中国の電話市場は10億ユーザーになると想定され、そのうち約6億人以上が携帯電話ユーザーとなる。』

とのことです。


 なお、中国政府が独自方式のTD-SCDMA方式を推進しているのは、特許のライセンス料の支払い問題からとのことですが、2010年には6億人以上が携帯電話ユーザー、というのは本当に驚くばかりです(これってもしかすると、日米欧合計の携帯電話の台数も超え、世界の生産台数の半分以上を占めると思うのですが?)