●『MPEG LA、VC-1関連特許のライセンス料を公開』の記事について

Nbenrishi2006-08-21

インプレス社の8/18のニュースに、『MPEG LA、VC-1関連特許のライセンス料を公開』(http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060818/mpegla.htm)という記事が掲載されていました。


 『VC−1』という規格自体知らなかったので、早速検索してみると、ウイキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/VC-1)に、

VC-1(ブイシーワン)は、マイクロソフトが開発した動画像圧縮方式であるWindows Media Video 9を規格化したものである。
・・・
 2003年9月、マイクロソフトは米国映画テレビジョン技術者協会(SMPTE)に、Windows Media Video 9の符号化技術にインタレース対応のための拡張を追加したものを規格化し、VC-9という名称で提出した。Windows Media Video 9相当の部分はベースラインプロファイルおよびメインプロファイル、インタレース対応の部分はアドバンスドプロファイルとして定められている。
・・・
 符号化技術そのものはMPEG-4パート2をベースとしており、さらに圧縮効率を高めるためのさまざまな工夫が施されている。この点に加えて、全ての符号化処理が16ビット整数で実現可能であることが、H.264との共通点といえるため、VC-1H.264は技術面でも性能面でもしばしば比較の対象として取り上げられている。』

と記載されています。


 以上を総合すれば、VC-1は、MPEG‐4ビジュアルのシンプル/コアのベースラインプロファイルと、メインプロファイル、アドバンスドプロファイルを採用したもので、MPEG‐4のパート10に当るH.264/AVCとは互換性がないものの、技術的には、MPEG‐2、4の技術を前提としているようです。


 さて、インプレス社のライセンス料の記事』(http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060818/mpegla.htm)の方に戻ると、ライセンス料の上限が設けられている点では、ライセンシーにとって良いと思うのですが、12分以上のコンテンツ視聴の場合は、ユーザからライセンス料を徴収する等、ライセンス料の体系が少し複雑なような感を受けました。


追伸;<気になったニュース>
●『3GPP2の標準化動向(1)』
http://wbb.forum.impressrd.jp/report/20060818/206
・・・「次世代CDMA、2007年4月頃の標準化を目指す」とのようです。
●『短期連載:韓国のDMB/WiBroの最新動向(1)』
http://wbb.forum.impressrd.jp/news/20060818/209
・・・DMB(Digital Multimedia Broadcasting)とは、日本の1セグ放送に相当する韓国の韓国の携帯向けデジタル放送のようです。