●知財高裁の大合議事件

 この日記のリンク集に、知財高裁の大合議事件のサイト(http://www.ip.courts.go.jp/documents/g_panel.html)を追加しました。


 さて、このサイトに記載されているように、知財高裁は、今まで、3つの大合議事件、すなわち、
1.「一太郎事件」
2.「偏光フィルム事件」
3.「インクカートリッジ事件」
を判断しました。


 1番目の「一太郎事件」と、3番目の「インクカートリッジ事件」とは、社会的にも問題になったのでとても有名ですが、2番目の「偏光フィルム事件」は、知財の専門家以外では、あまり問題にならなかったような感があります。


 確かに、2番目の「偏光フィルム事件」は、化学分野のパラメータ特許で、特殊なものかもしれませんが、広い特許請求の範囲と狭い実施例の記載という関係を有する特許を、特許法第1条の法目的から無効にした点では、特許実務上とても重要な判例であり、また、電機や機械の分野でも発生し得る事件のような気がしています。


 そういう意味で、2番目の「偏光フィルム事件」の知財高裁の判決を、改めてじっくりと読もうと思いました。


 なお、この「偏光フィルム事件」の知財高裁の判決の概要は、『偏光フィルムのパラメータ特許、実施例不足で無効、知財高裁』(http://news.braina.com/2005/1114/judge_20051114_001____.html)等に掲載されています。


 追伸;<今日、気になったニュース>
●『知的財産推進計画2006の策定に向けた意見募集の結果について』
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keikaku2006.html
●『【NAB】展示会場がオープン,巨大ブース競う松下とソニー
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060425/116515/
●『 [NGNウォッチ] ITU-TNGN標準は2006年7月---ITU-T SG13副議長の森田直孝氏』
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060422/235989/?ST=service
●『端末シェア、NECを抜きシャープがトップに』
http://www.yomiuri.co.jp/net/itmedia/20060424nt07.htm
●『薄型テレビ向けパネルの生産ライン、GW返上で稼働へ』
http://www.asahi.com/digital/av/TKY200604250312.html