●米国特許法の102条(e)項(その2)

 今日、欧州特許法の54条の条文が間違っていることに気が付きました。大変、申し訳ありませんでした。

 日本特許法の第29条の2、米国特許法102条(e)項に該当する欧州特許法の条文は、第54条(3)項です。そして、第54条(4)項が、指定国が重ならない場合における第54条(3)項の適用除外を規定しています。


 昨日の日記を修正します。修正部分は、赤字で示します。プロとして本当に恥ずかしい限りです。日記にアップする前に見直ししなければいけないですね。


 なお、欧州特許法の第54条(3)項がこのように発明者同一または出願人同一の除外規定がないので、EPへ一度出願をして再度、関連出願をする可能性が場合、最初に自社出願した明細書にのみ記載された発明が、後願出願時未公開でも先願になるので、日本出願のように先願明細書に後から出願するアイデアを何でも書いておくと、後から関連出願しても自社先願明細書の開示事項により拒絶されるので(自己衝突による拒絶と呼ぶようです)、注意する必要があります。詳しくは、日本知的財産協会(JIPA)の欧州特許法のテキストや、欧州特許法の解説書を参照して下さい。


追伸;<今日、個人的に気になったニュース>
●『電子マネーで小銭いらず? 硬貨流通量、初の減少(決済)』
http://www.sankei.co.jp/news/060410/kei056.htm
●『2008年まで40以上の携帯端末メーカーが撤退?(端末)』
http://it.nikkei.co.jp/mobile/column/world.aspx?i=20060407fk001fk
●『普及型モデルにも色再現範囲の広いCCFLを展開──ソニー液晶テレビ
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060411/115989/
 ・・・BRAVIAの春モデルは、普及型モデルのS,VシリーズにもHDMI入力端子を搭載したようですね。
●『デジタル対応で明暗分かれる老舗カメラメーカー』(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0604/11/news068_2.html
 ・・・キャノンの戦略はいつも参考になります。
●『富士通Blu-rayドライブとデジタルWチューナー搭載の37型フルHD液晶一体型PC 液晶パネルはシャープ亀山工場製』(http://www.rbbtoday.com/news/20060411/30203.html)
 ・・・TVパソで37インチは凄い。当然HDD内蔵で、Blu-rayドライブを採用。この点でも凄い。なお、37インチは今年の液晶テレビの一番の売れ筋でないかと思います。