●各社の知的財産報告書について(3)

 今日は、パテントサロンに、ブリジストン社の知的財産報告書が掲載されていました。同社の知的財産報告書も参考になりました。
 例えば、当報告書の“知的財産の概要”の欄には「当社グループでは、事業戦略に則り、研究開発セグメントごとに自他社の有力特許を分析し、パテントマップを作成することにより、研究開発戦略の方向けを行っております。これにより、研究開発セグメント別に特許出願件数等の数値目標を定めるなど、戦略的な出願管理を行っております。」と記載されており、さすがタイヤ業界トップのブリジストン社であるなと関心しました。
 でも、それ以上に興味を引いたのは、海外の知的財産権が全体の約7割を占めており、特許にしても国内より海外重視というのは、電気業界とは異なる業界ですが、参考になりました。
 また、“2004年の新商品および新技術”の欄では、タイヤへの知的財産の国内出願件数より、プラズマテレビ用のフィルターや、電子ディスプレイへの国内出願の方が多く、今後、同社の進むべき方向もわかり、参考になりました。