●「RCLIP協賛−国際知的財産権紛争処理シンポジウム」

 今日は、前々から一度参加してみたかった早稲田大学COE<<企業法制と法創造>>総合研究所(RCLIP)協賛のセミナー『3月3日開催 RCLIP協賛−国際知的財産権紛争処理シンポジウム』(http://www.21coe-win-cls.org/project/activity.php?gid=10052)の講演を聴講してきました。


 午前の部は、パネリストは、4人おられ、米国のレーダー判事、ジョーダン判事、日本の塚原朋一判事、設楽隆一判事でした。


 講演内容は『知的財産権の国際的行使に関する現代的課題』という内容で、米国のレーダー判事、ジョーダン判事からは、主に、現在ホットに論争されているAT&T事件(マイクロソフト事件)における米国特許法の271条f項の適用や、ブラックベリー事件における米国特許法の271条a項の適用についての可否や問題点等の説明がありました。



 また、設楽隆一判事からは、国際裁判管轄については、米国特許に基づく日本における侵害行為について争われた平成14年9月26日のFM信号復調装置事件(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/6D9F5E2356ED4BA349256CFA00268738.pdf)の紹介、間接侵害については平成19年2月27日のハイテック・プロダクト事件(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070301170251.pdf)等の紹介がありました。


 また、塚原朋一判事からは、間接侵害について平成17年9月30日の知財高裁大合議判決の一太郎事件(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/4AC9E8ED0D080C574925710E002B12CE.pdf)や、平成13年9月20日の電着画像の形成方法事件(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/91D93B1B099E0FEE49256B10001CD83A.pdf)等の紹介があり、ブラックベリー事件やAT&T事件(マイクロソフト事件)についても私見をコメントされました。


 とても勉強になりました。

 
追伸;<気になった記事>

●『英BBC→ユーチューブ』http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070303/eve_____kok_____003.shtml
●『米MS、特許侵害訴訟で勝訴 アルカテルは控訴へ』http://www.asahi.com/business/update/0303/018.html
●『ハリー・ポッター作者vsイーベイ--違法電子ブックの販売差し止めを巡る攻防』http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20344442,00.htm
●『ソフトウェア著作権登録件数、史上最高に 2万件突破』
http://www.people.ne.jp/2007/03/02/jp20070302_68345.html
●『第104回「先端技術系企業の株式公開――新日本監査法人 公開業務部 公認会計士 安斎裕二氏に聞く」(2007/03/02)』
http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/soumu/rensai/senshin_chizai.cfm
●『ナノ社とのSED訴訟に負けると思わない=キヤノン会長』http://www.thinkit.co.jp/free/news/reuters/0703/03/1.html