●『特技懇 243号(最新号)』

 『特技懇 243号(最新号)』(http://www.tokugikon.jp/gikonshi/)が更新されています。


 『特技懇』は、特技庁の現役審査官の方や、特許庁OBの方等の意見が掲載されており、弁理士や特許技術者にとってはとても参考になります。


 今回の『特技懇 243号(最新号)』では、個人的には、まず、梅田幸秀主席審判長殿の


「シリーズ 判決紹介 ―平成18年度第1四半期の判決から― 」
http://www.tokugikon.jp/gikonshi/243hanketsu.pdf

が参考になりました。


 特許庁の判断が覆った敗訴判決の他、その逆の勝訴判決も掲載されており、また個人的にも以前判決文を検討したものや、検討し忘れたもの等があり、とても参考になります。


 特に、各判決について、梅田幸秀主席審判長殿の所感が掲載されていますので、この点でも参考になります。


 なお、当方も以前(6/30)の日記(http://d.hatena.ne.jp/Nbenrishi/20060630)で取り上げたことのある『平成17(行ケ)10490 審決取消請求事件 特許権 行政訴訟「紙葉類識別装置」平成18年06月29日 知的財産高等裁判所』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20060629173057.pdf)も123頁に掲載されており、梅田幸秀主席審判長殿の所感として、

『所感:特技懇の懇親会でのご来賓挨拶で、知財高裁の塚原所長代行が紹介されたことから、庁内外に一気に知られることとなった判決である。』

記載されています。


 これで、この平成17(行ケ)10490の「紙葉類識別装置事件」が有名になっている理由がわかりました。


 時間が空いたら、この記事に掲載されている判例を、もう一度、検討してみようと思います。


 また、酒井進審判第6部部門長殿の『判決から学ぶ言い回し』
http://www.tokugikon.jp/gikonshi/243kiko2.pdf
も、進歩性の判断における原告の主張に対する判決文の言い回しが各種記載されていますので、これも答弁書を作成する際等、原告の主張に対し反論等する際の言い回し等に参考になるのではと思います。


追伸;<気になった他のニュース>
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●『「コピー・ワンス」見直しの議論,事務局が5案を提示』
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061219/125635/
●『電力線通信はどこまで使えるか?(後編)――無視できない電波漏洩や混信』
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?n=MMIT0w000019122006