●平成17(ネ)10125 補償金請求控訴事件 特許権 大塚製薬職務発明

 先日、「発明対価訴訟:大塚製薬元社員が逆転勝訴 知財高裁」(http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061121k0000e040076000c.html)や「発明対価280万円認める 大塚製薬元部長が逆転勝訴」(http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006112101000673.html)として取り上げた大塚製薬株式会社の職務発明の補償金事件の判決文『平成17(ネ)10125 補償金請求控訴事件 特許権 民事訴訟 平成18年11月21日 知的財産高等裁判所』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20061122112433.pdf)が公表されました。

 

 本件は、本件物質発明に係る相当の対価の請求については控訴人主張の相当対価請求権(相当の対価を受ける権利)が時効消滅し,本件用途発明に係る相当の対価の請求については本件用途発明により被控訴人が受けるべき利益が存せず,被控訴人が控訴人に既に支払った対価の額を超える不足額が存しないとして,控訴人の請求を棄却したため,控訴人がこれを不服として控訴した事案で、知財高裁は、本件物質発明に係る相当対価請求に関する部分については棄却し,本件用途発明に係る相当対価請求に関する部分については,共同発明者で4等分した286万6500円の支払を認めたものです。


 注目すべき判断があれば、追々取り上げていきたいと思います。


追伸:<気になったニュース>
●「照明の光で無線ネット・5年内メド実用化」
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AS3S17030%2022112006
・・・蛍光灯の光等を用いた「可視光通信」です。蛍光灯等の光の届く範囲であれば、その光により通信できます。確か、過去の記事で空港等で実験されていると読んだ記憶があります。
●『ラストワンメートルを超える・テレビの未来はPLCにあり』
http://it.nikkei.co.jp/digital/column/functions.aspx?n=MMITel000020112006
・・・PLCは、漏洩ノイズの点で色々問題はありますが、技術により克服できるものと期待しています。
●『無線LANの通信速度10倍に、総務省07年5月から』
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/broadband.aspx?n=NN002Y773%2010112006
●『経産省、産学連携のあり方を年内に取りまとめ−研究成果の実用化促進(日刊工業新聞)』
http://www.ipnext.jp/news/index.php?id=452
●『デジタル放送波の上にIP網を構築する「IP over デジタル放送」技術を開発』
http://wbb.forum.impressrd.jp/news/20061122/337
http://wbb.forum.impressrd.jp/news/20061122/337?page=0%2C1