●特許査定

 今日は、自分が中間処理した案件で、特許査定が来ていました。


 自分が担当した案件で特許査定が来ると、嬉しい反面(当たり前ですが給料には何等関係ありません。)、「しまった。本当にこのクレームで良かったのか?」と心配をします。時間が経ち、冷めた頭で考えると、また違う考え等が浮かぶ場合があるからです。勿論、分割出願をしてあれば、このような心配はせずに、素直に喜びます。


 前にも書きましたが、来年の国内改正法では(おそらく来年の4/1施行になりそうだと聞いています。)、日本でもやっと米欧中と同様に特許査定後も分割出願できるようになるので、このような心配は不要になります。


 なお、現在、米国では、改正法との絡みで、分割出願を1回に限るとか、2回目以降はその理由の記載が必要である、等の規則の改正に関し、パブリックコメントが募集される等、分割出願の乱用制限について色々議論されているようです。


 追伸;<今日、気になったニュース>
●『日本独自仕様を排除して世界展開』
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20060421/116435/
●『50型で初のフルHDプラズマ・モニター,パイオニアが6月に発売』
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060419/116373/?ST=fpd
●『【NABプレビュー】IP網経由のHDTV信号の伝送を可能に,KDDIJPEG2000コーデックを開発』
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060420/116419/?ST=bbint
●『世界初、JPEG2000準拠のIP‐HDTVコーデックの開発について
〜 可変符号速度機能と階層符号化機能によりIP網の品質劣化にも対応 〜』
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0420c/index.html
・・・JPEG2000は、フレーム間圧縮を用いない点で、MPEG2やH.264とは異なります。また、直交変換としてウエーブレット変換を用いる点で、DCTを用いるMPEGや通常のJPEGとも異なります。そういう意味でMPEGや通常のJPEGと互換性がない点は問題がありますが、JPEG2000により動画像を圧縮しても(MotionJPEG2000)、MPEG並みの圧縮率が得られるのであればとても有望です(数年前、確かソニーの研究者の福原さんが発表した記事の中で、JPEG2000による動画像の圧縮符号化でもMPEG並みの高圧縮可能である、とおっしゃられたような記憶があります)。またJPEG2000は、ウエーブレット変換を用いているのでロスレスで、さらにエントロピー符号化としてランレングス符号化を用いない点で、あのForgent社のJPEG特許にも引っかからない?ので有望と、とどこかの記事で読んだ記憶があります。なお、以上のことはあくまで当方の記憶です。