●明細書のチェックについて

 現在、企業の知財部にいるせいか、特許事務所からの明細書のチェックが重要な仕事の一つです。特許事務所の方にいうと怒られるかもしれませんが、品質の悪い明細書にあたると結構大変です。特許事務書と発明者との間の調整にけっこう手間取られたり、こちらで最初から作成し直す場合もあるからです。


 こういう場合、企業側としては、「高い金払っているだから、しっかり作成およびチェックしてから送付してくれ!」と内心思ったり、回りの者にご愚痴を言います。もちろん、事務所の方も、「そもそも会社から依頼した提案書が悪い!こんな訳のわからない案件、出願を依頼するな!」等の言い分があると思います。どっちもどっちからも知れません。


 双方の言い分はともかく、個人的には、最初に目がいく特許請求の範囲(クレーム)が出来ていないと、明細書も大丈夫か?、となります。勿論、請求の範囲は、後から修正できるので、細かいことは言いませんが。やっぱり、請求の範囲がつかえず読んでいける明細書は、安心でき、すんなりOKを出します。弁理士試験の論文試験の採点も同じでは?と思います。


追伸:本日は、「ニンテンドーDS Lite(ライト)」の発売日でした。ニュースでもやっていましたが、量販店などでは凄い行列だったようです(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060302-00000027-mai-soci)。DSを子供が持っていますが、チャット(通信)機能等もあり欲しがる子供の気持ちが分ります。任天堂さんは本当に魅力のあるモノを作るし、商売が上手いですね。