●「ブラックべりー」事件→米国はアンチパテントの方向?

 この事件に関しては、パテントサロンに詳しいですが、簡単に説明すると、カナダのRIM社の「ブラックベリー」端末の米国での販売に対し、米国の特許管理会社であるNTP社が差止めを請求し、カナダのRIM社が特許無効の再審査を請求している事件です。
 一番の問題は、特許を実施していない特許管理会社のNTP社に、差し止めが認められるか、という点のようです。結局、RIM社の特許が無効になり、差止めは認められない、ということになりそうですが。
 そういえば、パテントサロンの昨日の記事に、米国特許商標庁(USPTO)が、FORGENT社のJPEG特許を再審査するという記事がのっていました。
 これらの事件や、米国特許法改正案の内容をみると、やはり、米国は、すこしずつアンチパテントの方向というか、行き過ぎた特許権行使の制限の方向に向かっているような気がします。