●データ構造のクレーム(2)

 特許庁特許電子図書館(IPDLの「公報テキスト検索」で、発明の名称として「データ構造」で特許公報を検索しましたら、38件見つかりました。その一つに特許第3462087号(【発明の名称】デジタル放送送出装置及びデジタル放送のデータ構造)がありました。
 出願日は、平成10年6月17日(1998.6.17)になっており、2001年の1月10前の出願であります。
 本特許の「データ構造」の請求項5で権利行使することはないと思いますが、「データ構造」の請求項だけでなく「デジタル放送送出装置」の請求項も比較的広く記載されており、参考になるのではと思います。
 以下に、その請求の範囲を示します。
 興味のある方は、一度、ご自分で参照してみて下さい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 イベントの基準となるイベント基準時間よりも高い精度を有し、イベントの開始時刻に対応する提示基準時間の値をオフセット情報として出力するPOT生成部と、複数の時系列情報を多重化したTSパケットに前記オフセット情報を付加して出力する多重化部と、前記多重化部から出力される前記オフセット情報が付加されたTSパケットに変調処理して送出する変調部と、を備えるデジタル放送送出装置。

【請求項2】 イベントの開始時刻に到ったときイベント開始情報を出力するイベントスケジューラを設け、前記POT生成部は前記イベント開始情報を受け取ったときの提示基準時間の値を読み取ることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送送出装置。

【請求項3】 プログラム時刻基準参照値を前記TSパケットに付加することを特徴とする請求項2記載のデジタル放送送出装置。

【請求項4】 前記オフセット情報はセクション形式で付加されることを特徴とする請求項3記載のデジタル放送送出装置。

【請求項5】 デジタル放送送出装置から伝送されるデジタル放送のデータ構造であって、イベントの基準となるイベント基準時間よりも高い精度を有し、イベントの開始時刻に対応する提示基準時間の値を含むオフセット情報を有することを特徴とするデジタル放送のデータ構造 。